「スピネル」を使ったオーダーメイドリングのご紹介です。

品目:リング
作品名:「 闇の魔女 / Elemental Sisters 」
地金: SV925
貴石:スピネル オクタゴンカット 6.9×4.5×3.0 mm 0.82ct

「シンプルオーダーメイド」のご注文で制作させていただきました、お客様持ち込みの「スピネル オクタゴンカット」を使用しましたリングのご紹介です

こちらのリングは、前回制作させて頂きました使いましたリング「魔女のリング」とコンセプトを同じとする姉妹作品となっています。


今回お預かりしました「ルース/裸石」とご用意した「デザイン画」

今回お預かりしました「スピネル」はとても濃い紫色の「ルース/裸石」でした。一見すると黒く見えますが、光を当てる深みのある紫色に輝きます。

リングデザインのご要望のキーワードは、「「謎」、「炎」とお知らせいただきました。また「中石の配置は斜めに成るように」とご指定いただきました。

それぞれのキーワードに加えて、スピネルの「深く静かな紫色」の印象と主となる「闇の魔女」のイメージを中心においてデザイン画を制作させていただきました。


今回お選びいただいたリングデザイン

今回のリングデザインは、キーワードの「炎」をモチーフに展開しましたデザインのものをお選びいただきました。

こちらのデザインは、燃え上がる炎の形を簡略化したものになります。リング全体は炎のうねりをモチーフにしたゆるい立体的なカーブで構成しています。

またリングの腕部分と中石との接する部分は炎の先端の「ひるがえる形」をモチーフにしています。先端部分は鋭利にならない様に丸くしています。


制作風景

石枠とリング本体を地金から成形していきます。材料となる銀合金の925銀を、純銀と銅を溶かしあわせてインゴットを作り、そちらを金槌で叩いて伸ばしたり曲げたりして大まかなリングの形にします。
その後はヤスリで目的の形に削って成形していきます。

石枠もインゴットから金槌で材料を伸ばし、圧延ローラーで均一な平板や棒状の形にしたものを使って、使用する「ルース/裸石」のサイズに合わせて制作します。

それぞれのパーツ成形後は、「ロウ付け」という溶接作業で一つのリングに組み上げます。

溶接後は細部をヤスリで調整して磨き上げた後、石を留めて更に最終仕上げの磨き作業を行い完成となります。


完成はこちら。

正面
側面
底面

先日無事納品を終えまして、お客様にはお気に召していただけたご様子で何よりでした。昨年から制作していました魔女シリーズ「森の魔女」「天空の魔女」「深海の魔女」「闇の魔女」はひとまず無事すべて納品となりました。ありがたい事に「四人の魔女それぞれ違った個性的なリングになってとっても嬉しいです。」とご感想頂戴いたしました。

今回も、制作のご依頼を頂き誠にありがとうございました。

それでは、「スピネル」を使ったオーダーメイドリングのご紹介でした(´・ω・`)