貴金属のお手入れ
銀製品
銀は日常生活の中で、時間の経過と共に色が変わる素材です。
変色の原因はいろいろですが、主に「硫黄」「塩素」「臭素」によります。
「硫黄」は温泉に含まれて居るので、源泉が近い温泉街を歩くと表面が硫化銀に変わり黒く変色します。
「塩素」は漂白剤や除菌剤の次亜塩素酸に含まれていますので、触れた部分が塩化銀に変わって黒く変色します。
「臭素」は日常生活ではほとんど触れることがありませんが、昔の白黒写真は印画紙の銀を臭素を含む現像液を使って写真を現像しています。
変色したシルバーアクセサリーは表面の薄い層が変色しているだけですので磨いてあげれば輝きは戻ってきます。市販で出ている「研磨剤の染み込んだ磨き布」や「研磨用の鹿革と研磨剤」の使用をおすすめしています。
– 研磨クロスの使用例 –
今回こちらの普段使っているシルバーリングを磨いていきます。
一週間程着けっぱなしで使用していたリングで、うっすらと
曇った様な表情に成っています。
1・それでは磨いていきましょう。
研磨用のセーム皮に、専用の研磨剤を極少量付けます。
2・研磨剤をセーム皮に馴染ませます。
3・研磨するアクセサリーを優しく磨いていきます。
4・鹿革の、研磨剤が着いていない面を使って、しっかり乾拭きします。
5・仕上げ完了です。キリッとした銀の輝きが戻りました。
日常のメンテナンス
体に接する指輪やチェーン、バングルなど、夏場はどうしても
「汗」や「皮脂」が付着してしまいます。これらは放置すると
固まって落ちにくい汚れに成ると同時に、銀を酸化させて白い
酸化被膜を作ってしまう事も在ります。ですので
「今日は、汗を沢山かいたなー。」
と思った日には、液体の食器用洗剤を泡立てて、製品を手の中で
転がす様に優しく洗い、温水でしっかり洗剤を流し、ティッシュ
ペーパーでしっかり水気を拭き取ってみて下さい。油分でぼやけ
た銀の表情がキリッとした輝きに成ります。
※注意
上記の方法は、Hsmsmelisの製品に関しては保証致しますが
他メーカー様の製品では適切で無い場合も在ります。
他メーカー様の製品に関しての保証は出来ませんのでご注意下さい。
金・プラチナ製品の場合
金やプラチナ製品の場合は、銀製品の様な変色は有りませんが日常生活の中で徐々に輝きが弱く成る事が在ります。その時は銀製品同様に「研磨用の鹿革と研磨剤」などで磨いて頂くと輝きは戻ります。
但し、「ホワイトゴールド」や「プラチナ」等でロジウムメッキ仕上げしている製品の場合は、メッキ層が薄くなったり剥げてしまう事があるのでご注意下さい。
研磨剤の付いていない鹿革で乾拭きする分には問題ありません。
透かし等の複雑で繊細なデザインの製品やメレダイアがふんだんに使用されているジュエリーなど細部に汚れが溜まる事が在ります。そんな時、爪楊枝などで除去しようとすると、折角のジュエリーが損傷する事も有りますので、無理せず専門店でのクリーニングをお勧め致します。
クリーニング承ります
アクセサリーのクリーニングも承ります。
専用の機器を使用し、新品に近い状態に仕上げますので
お気軽にお問い合わせ下さい。
一点 2,500円〜 (税別)
※大きな凹みや傷はクリーニング対象外と成ります。