「ギベオン隕石」のオーダーメイドペンダントトップのご紹介です。

品目:ペンダントトップ
作品名:星の欠片
地金:SV925
石:ギベオン隕石 
最大縦幅 約33mm 
最大横幅 約20mm 厚さ 3mm

先日シンプルオーダーメイドのご注文で制作させて頂きました「ギベオン隕石」を使ったペンダントトップのご紹介です。

お客様持ち込みの「ギベオン隕石」を「シンプルなペンダントトップに」とのご注文で制作させて頂きました。


ギベオン隕石」は鉄隕石の一種で「ウッドマンシュテッテン構造」という独特の金属結晶が特徴的です。ギベオン隕石は複数の金属で構成されています。それぞれの金属結晶の成長速度が異なるためこの様な網目模様ののようなカッコいいの結晶となっているそうです。

この模様は切断面にそのまま現れる分けではなく、薬品による「エッチング処理」によって腐食させてこの模様を出しています。

鉄隕石なので鉄を含むため汗や水分がついたままですと酸化してサビが発生してしまいます。今回お預かりしたものは少しサビが出ていたので、除去できる部分はサビを取り除き、防錆剤を塗った後に全体につや消しのラッカーを塗ってペンダントへ石留めしました。

ギベオン隕石をアクセサリーにする場合は基本「ロジウムメッキ」で全体をコーティングします。全体をメッキすることで一番安定してアクセサリーとして使用出来ます。ですが今回のようにサビが出ているとメッキ液への負担が大きくメッキ出来ない場合もあります。


今回ご用意しましたデザイン画

正面の他、側面や背面にもキレイな模様が見えていたので、その模様が見やすいデザインにさせていただきました。

サビの除去は真鍮ブラシの豆バフを使います。模様の部分は数ミクロンの薄い層なので間違って磨くと模様が消えてしまうので事前にマスキングしてから作業しています。

製作中の様子

石留めの様子

今回の「ギベオン隕石」は角のエッジがきつく尖ったカットになっていました。
尖った部分に石留め時に負担が掛からない様に「袋爪(ふくろつめ)」というタイプの爪で石留めしました。


完成画像はこんな感じになりました。

正面画像
斜めからの画像

背面画像

隕石は人類が初めて触れた「鉄」という話があります。人類が「鉄」を知ることで技術が向上し更には現代までの繁栄のきっかけになていると思うと、手のひらサイズの隕石にも様々な意味で重みを感じられます。また隕石はその名の通り宇宙からの飛来物ですので、未知の宇宙空間にあったものを携えているというのは輪をかけて想像が巡ります。宝石も素敵ですが隕石のアクセサリーも良いものですね(´・ω・`)

以上、「ギベオン隕石」のオーダーメイドペンダントトップのご紹介でした(´・ω・`)