「バイカラートルマリン」のオーダーメイドリングのご紹介です。

品目:リング
作品名:「 Elemental Sisters 森の魔女 」
地金:SV925
貴石:バイカラートルマリン トリリアントカット 6.5mm

先日「シンプルオーダーメイド」のご注文で制作させていただきました、お客様持ち込みの「バイカラートルマリン トリリアンカット 6.5mm」を使用しましたリングのご紹介です。

デザインのご要望は「魔女のリングのイメージで。」
「ウェーブのかかった感じの形で。」

との内容で承りました。

お客様持ち込みのバイカラートルマリン

リングデザイン
今回お預かりしました「バイカラートルマリン」の「緑や黄色、ピンクの豊かな色味」が、「おとぎ話で魔女が魔法を使う時に現れる光や魔法の力の源」のような印象を受けました。ですので「魔女の使う魔法の源流(魔女の背景の一つと言われているケルト文化に見られる自然崇拝の要素)」とご要望いただきました内容を合わせてリングデザインを複数展開させて頂きました。

今回お選びいただきましたデザイン

こちらのリングデザインは「植物の要素」を元にリングへ展開したタイプになります。
リングの腕の部分が「植物のツタまたは枝」をモチーフにした形になっておりアクセントとして所々に新芽の突起が出ています。

製作中の様子

材料となるSV925を、純銀と銅を溶かしあわせて作ります。
SV925とは、全体の92.5%が純銀で残りの7.5%が銅の銀合金のことです。

銀製品は大きく分けて、
「純銀 SV1000」「SV925 スターリングシルバー」「SV950 コインシルバー」
に分類されます。純銀は「時効軟化」、銀Agに対して銅Cuが5~8%入っている銀合金は焼もどし温度によって「時効硬化」といい時間がたつに従って硬さが増す特性があります。

インゴットから圧延ローラーで角棒にして材料取りの準備をします。

板材から石座を制作します。

板材を曲げて切り込みを入れて

折り曲げて使用する石の形に整えます。整えた後は内側を石の側面に合うように斜めに削ります。この時小さなヤスリや糸鋸などを使い削ります。

石を固定する爪をロウ付けします。

石座完成。

石座に合わせて本体のリング部分も作っていきます。

全体が組み上がったところ。

完成はこんな感じになりました。

正面
底面
側面(今回の植物の質感を出す表面処理として、一部に細かい線をいれています。)

今回ご要望頂きました「ウェーブかかった形」は植物のモチーフと相性が良くより動きを感じる形になったと思いました。合わせまして、今回のバイカラートルマリンの個性的な色味と輝きが、全体の世界観を大きく支えている様に思いました。宝石という存在は心の奥深くにあるイメージを呼び覚ますトリガーみたいだとつくづく思います(´・ω・`)

納品後お客様にはお気に召して頂けたご様子で何よりでした。

作品名には「 Elemental Sisters 森の魔女 」というように「 Elemental Sisters 」ということでこの後続く予定です(´・ω・`)物語が続くようで私も楽しみです(´・ω・`)

以上 、「バイカラートルマリン」のオーダーメイドリングのご紹介でした。